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カマオ|林道ひまなし|

  ~ ひまがあったらやまなしへ ~

林道ひまなし

カマオ

冬のカマキリの悲しさよ。共食いしてまでも生き抜く。なのに、日なたを求めて、陽射しの注ぐ場所を追って窓辺をうろつき…
食べるものはあるの?もう、活きのいい昆虫たちもいなくなっていて…
いつまで、うちの窓辺に?
集合住宅だが1階なので小さな庭があり、草花の好きな母が季節の花を植えたり、ささやかな家庭菜園を楽しんだりしている。なので都会のわりに虫が多い。ハエ、蚊、アリはもちろん、ハサミムシ、ダンゴムシ、カメムシ、ゲジゲジ、コガネムシ、ムカデ、コオロギ、おんぶバッタ、セミ、トンボ、カミキリムシ、大型のクモに各種イモムシ&毛虫、華やかなアゲハチョウや立派な殿様バッタに…もう、いろいろいる。秋になると家の中も飛びグモだらけだ。これだけ虫がいるにもかかわらず、例の、台所最速イニシャル「G」が出ないのが幸いだ。
秋の終わり頃、最後まで印象を残すのはカマキリ。大きな大きな緑色のアイツ。秋口には何匹もいて、そのうち1匹、また1匹といなくなり、最後まで網戸に張り付いていた「主」みたいなやつも、ある日魂の抜け殻となっているところを発見したりする。
今年は早くから、その最後の1匹に気付いていた。毎日、暖かい日光を求めて植木や壁や網戸を移動していた。今朝、
「カマキリが落ちてるわよ!」
と母が騒ぐので駆けつけると、ひっくり返った大きなアイツが。とうとう死んでしまったか…とつついてみると、何と、動いた。弱々しく、かじかんだ掌を開くようにじんわりと。驚いて起こしてやった。よく太って力強かった夏のカマキリとは打って変わって、老人のようだった。いや実際、老人だ。やっとのように手足を動かして…立ち…上がれない。なんということだと思わず拾い上げ、陽のあたる鉢植えに乗せてやった。そこで、虫なんだからと、割り箸の先にハチミツを垂らして与えてみた。すると、もぞもぞと口を動かした。これはと思いネットで調べると、水を飲むという。割り箸に水を付けて…こぼれてしまう。どうしようかと受け止めた指先を口元に持っていくと…飲んだ。私の手から、カマキリが水を飲んだ。わちゃわちゃと、見慣れない口元の器官が動くのがハッキリと見えた。指先にかすかな感触も伝わってきた。そして、カマキリの首がゆっくりと動いて、私を見た。

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こうして、カマキリと過ごすひと冬が始まった。


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ネット情報のかまぼこは一口かじって捨てたのでウインナーをやってみたが顔をそむけてしまった。仕方がないので着替えて車を出してスーパーまで鶏肉を買いに行った。国産鶏のムネ肉を小さく切って目の前でプルプルさせてみたら、ワシッ!とつかんでモシャモシャ食べだした。どうやら加工品はお気に召さないらしい。(^_^;)
オスなので「カマオ」と呼ぶことにした。
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